PLAUDなどのAIボイスレコーダーを買うべきか、スマートフォンのアプリと比べて判断できるよう整理しました。多くの人は無料で十分な理由と、それでも専用機が必要になる条件を示します。
小型・高性能のボイスレコーダーの選び方|重さと録音時間で比べる
結論:録音だけなら小型のICレコーダー、文字起こしまでならAIボイスレコーダーで十分です
小さくて性能のよいボイスレコーダーを探しているなら、選ぶ前に決めることは1つです。録った音を、あとで文字にするかどうかです。
- 録音だけでよい:ソニーやOM SYSTEMの小型ICレコーダーで十分です。録音できる時間が長く、電池の選択肢もあります
- 文字起こしまで1台で済ませたい:PLAUDやNotta MemoのようなAIボイスレコーダーが向きます。本体に文字起こしの無料枠がつきます
スマートフォンの録音で十分な人には、買う必要はありません。この記事は「大きさ・重さ・録音時間・電池」で機種を比べる記事です。文字起こしの細かい違いは、ボイスレコーダー・ICレコーダーのおすすめとAIボイスレコーダーは買う価値がある?に任せます。
「高性能」の意味は人によって違うので、公式サイトに数字で書かれている重さ・大きさ・録音時間・電池・文字起こしの有無で比べます。音質の良し悪しは、当サイトでは実機で比べていないため、順位は付けません。
小型で高性能なボイスレコーダーを、同じ項目で並べる
2026年10月17日に公式サイトで確認できた内容を、同じ項目で並べます。
| 機種 | 形 | 重さ | 大きさ | 録音できる時間 | 電池の種類 | 文字起こし | 価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ソニー ICD-UX570F | 細長い薄型 | 約48g(電池含む) | 約36.6×102.8×12.2mm | マイク録音で約20時間(LPCM)/約22時間(MP3) | 内蔵の充電式 | 本体には記載なし。録音ファイルを別のツールに渡す | 販売店で確認(オープン価格など) |
| OM SYSTEM VP-20 | スティック型 | 37.5g(電池含む) | 17×130×17mm | 最大で約24時間(リニアPCM・アルカリ電池)/約27時間30分(MP3・アルカリ電池) | 単4形乾電池1本。同梱のニッケル水素充電池も使える | 「文字おこし」という録音モードの記載あり。本体が文字に変換するかは記載なし | 販売店で確認(オープン価格など) |
| PLAUD NotePin | 身につけるタイプ | 16.6g | 51×21×11mm | 最大20時間の連続録音 | 公式ページで確認できていない | 本体付属のStarterプランで毎月300分 | 27,500円(税込) |
| PLAUD NotePin S | 身につけるタイプ | 17.4g | 51×21×11mm | 最長20時間の連続録音 | 公式ページで確認できていない | 本体付属のStarterプランで毎月300分 | 28,600円(税込) |
| Notta Memo | カード型 | 28g | 厚さ約3.5mm(ほかの寸法は記載なし) | 約30時間の連続録音 | 内蔵の充電式(470mAh・マグネット充電) | 本体をつなぐと「ハードウェアプラン」で月600分 | 23,500円(税込) |
| ソニー ICD-TX660(販売終了) | 細長い薄型 | 約29g(電池含む) | 約102.0×20.0×7.4mm | マイク録音で約12時間(LPCM)/約17時間(MP3) | 内蔵の充電式 | 本体には記載なし | ソニーストアでの販売は終了 |
読み方の注意が3つあります。
- ICレコーダーの録音時間は、公式の「マイク録音時」の数字です。ソニーの2機種は、録音モニターを使うと約40%短くなると書かれています
- PLAUDとNotta Memoの価格は、2026年10月20日に公式ストアで確認した税込価格です。公式ストアでセールをしていることがあるので、購入前に今の価格を確かめてください
- 表の「確認できていない」は、「ない」という意味ではありません。当サイトが公式サイトから読み取れなかった項目です
ソニーICD-TX660は、ソニーの仕様ページに「ソニーストアでの販売は終了」と書かれていました。比較のために載せていますが、おすすめとしては推しません。PLAUD Note(カード型)は、重さの公式記載が確認できていないため、この表には入れていません。
選び方の軸①:重さと形で選ぶ
小型といっても、形は大きく3つに分かれます。
| 形 | 向いている場面 | この記事の機種 |
|---|---|---|
| スティック型・細長い薄型 | ポケットやペンケースに入れて、手に持って録る | ソニー ICD-UX570F、OM SYSTEM VP-20 |
| カード型 | 机や胸ポケットに置く。会議や商談 | Notta Memo |
| 身につけるタイプ | 歩きながら、立ち話、現場で使う | PLAUD NotePin、NotePin S |
表の重さを並べると、軽い順にPLAUD NotePin(16.6g)、NotePin S(17.4g)、Notta Memo(28g)、OM SYSTEM VP-20(37.5g)、ソニー ICD-UX570F(約48g)です。この差は、数字の上ではそれほど大きくありません。ただし、首や服に着けて一日過ごすなら、10gの違いは気になる人もいます。ポケットに入れて持ち歩くだけなら、どれも負担にはなりにくい重さです。
形による使い勝手の違いも、当サイトでは実機で比べていません。公式ページの寸法と重さから言えるのは、ここまでです。
選び方の軸②:録音できる時間と電池で選ぶ
1日中録ることがあるか、出先で電池が切れたら困るか。ここで機種が分かれます。
- 乾電池が使える機種:OM SYSTEM VP-20は単4形乾電池1本で動きます。電池が切れても、コンビニなどで買い足して出先で交換できます
- 内蔵の充電池の機種:ソニー ICD-UX570Fは内蔵の充電式です。充電を忘れると使えないので、出かける前の充電が習慣になる人向けです
- 連続録音の長さ:公式の数字では、OM SYSTEM VP-20のアルカリ電池でリニアPCMが約24時間、ソニー ICD-UX570FのLPCMが約20時間、PLAUDの2機種が最大20時間(連続録音)です
録音の方式(LPCM、MP3など)によって、録音できる時間は変わります。上の数字は、方式をそろえた比較ではありません。MP3にすれば長くなりますが、音の細かさは下がります。同じ条件で比べた数字ではないので、あくまで目安として見てください。
Notta Memoは、公式ストアの仕様欄に約30時間の連続録音と書かれています。電池は内蔵の充電式で、マグネットで充電します。
また、会議を毎日録るなら、乾電池か充電池かより1回の録音が何時間かのほうが大事です。1回2時間までの会議なら、どの機種でも1回の充電で収まります。丸1日の研修や講義を続けて録るなら、録音時間の長い機種を選んでください。
選び方の軸③:録音したあと、文字にするか
小型の録音機を選ぶ最後の軸は、録ったあとです。
| 録音のあと | 向く機種 | 手間 | 費用 |
|---|---|---|---|
| 聞き返せればよい | ソニー、OM SYSTEMのICレコーダー | なし | 本体代のみ |
| 文字にしたい(手間を減らしたい) | PLAUD、Notta Memo | 録音するだけ | 本体代。無料枠を超える分は別のプランが必要 |
| 文字にしたい(費用を抑えたい) | ソニー、OM SYSTEMのICレコーダー+無料の文字起こしツール | 音声ファイルを自分で取り込む | 無料ツールの範囲なら本体代のみ |
ICレコーダーの録音ファイルは、あとから文字起こしツールに渡せます。手順は音声ファイルを文字起こしする方法にまとめています。ツールによって、無料の範囲や1回に取り込める長さが違います。
AIボイスレコーダーは、本体代を払うと無料の文字起こし枠がついてきます。PLAUDは本体付属のStarterプランで毎月300分、Notta Memoは「ハードウェアプラン」で月600分です。Notta Memoの月600分は、自分のワークスペースを持っていない人や、プレミアム以外の有料プランを契約中の人にはつきません(公式ヘルプの記載)。
⚠️ 通信が使えない場所でも録音はできますが、文字にするのはあとになります。社外秘の会議では、音声をクラウドに送ってよいか、会社のルールを先に確認してください。
文字にする量が月に5〜10時間ほどで、毎回の取り込みが面倒な人には、AIボイスレコーダーが合います。
録音機そのものはカード型がよい、会議の記録に使いたいという人は、Notta Memoも比べてください。
スマートフォンの録音で十分な人は、買う必要はありません
次のどれかに当てはまるなら、新しく買わなくて構いません。
- 録音するのは、月に数回の短い会議や打ち合わせだけ
- 持ち歩くものを増やしたくない
- iPhoneやPixelの標準アプリで、文字にするところまで済んでいる
スマートフォンの録音アプリは無料で、ポケットに入っているので忘れません。録音機を買う理由になるのは、次のようなときです。
- 通話や通知に邪魔されずに、長時間録りたい
- スマートフォンの電池と容量を、録音に使いたくない
- 服や胸ポケットに着けて、手を空けたまま録りたい
どれにも当てはまらないなら、まず手元のスマートフォンで試してください。それで困ってから、録音機を考えれば遅くありません。
よくある質問
一番小さくて軽いのはどれですか
この記事の機種では、公式の数字で重さが最も軽いのはPLAUD NotePinの16.6gです。NotePin Sは17.4g、Notta Memoは28gです。PLAUD Noteの重さは公式記載が確認できていないため、比べていません。
音質がよいのはどれですか
当サイトでは音質を実機で比べていないので、順位は付けません。公式に書かれている数字で比べられるのは、重さ・大きさ・録音時間・電池までです。音質を重視するなら、販売店の展示機や、購入者のレビューも確かめてください。
乾電池で使えるのはどれですか
この記事の機種では、OM SYSTEM VP-20が単4形乾電池1本で使えます。充電池も同梱されています。ソニー ICD-UX570Fは内蔵の充電式です。
ICレコーダーの録音も文字にできますか
できます。録音ファイルを文字起こしツールに取り込みます。ICレコーダー本体に文字起こし機能はありません(ソニーは記載なし、OM SYSTEMは録音モードの名前のみ)。
値段はいくらですか
ソニーとOM SYSTEMのICレコーダーは、公式サイトで価格が読み取れません(オープン価格など)。販売店でご確認ください。PLAUDとNotta Memoの価格は、表にまとめています。
文字起こしツール全体から選びたいなら
録音機を買う前に、無料のアプリやツールも含めて、用途別に比べたい人には、4つの質問に答える形の比較記事があります。
AI文字起こしツールおすすめ比較【無料で十分な人・有料が必要な人】
まとめ
- 小型で高性能な機種選びは、重さ・録音時間・電池・録音のあとの4つで決まる
- 公式の数字で最も軽いのは、PLAUD NotePinの16.6g
- 出先で電池を交換したいなら、乾電池が使えるOM SYSTEM VP-20
- 録音だけなら小型のICレコーダー、文字起こしまでならAIボイスレコーダーで十分
- 音質と使い勝手は、当サイトでは実機で比べていない
- スマートフォンの録音で十分な人は、買う必要はない
料金・仕様は2026年10月17日に各公式サイトで確認した内容です。変更される場合があるため、購入前には必ず公式サイトでご確認ください。