iPhoneのボイスメモで録音した音声を文字起こしする手順を、無料でできる標準機能から順に整理しました。対応機種の条件と、標準機能では足りない場面での選択肢もあわせて解説します。
文字起こしアプリは無料でどこまで使える?端末別のおすすめ
結論:多くの人は、アプリを入れなくても文字起こしできます
文字起こしアプリを探している方へ。新しくアプリを入れる必要がない場合があります。
お使いの端末に、すでに無料で使える機能が入っていることが多いためです。
| お使いの端末 | まず試すもの | 費用 |
|---|---|---|
| iPhone 12以降 | 標準のボイスメモ | 無料・上限なし |
| Google Pixel 3以降 | 標準のレコーダー | 無料 |
| それ以外のAndroid | 標準の録音アプリ+ブラウザのツール | 無料(一部に上限) |
| パソコン | ブラウザのツール、またはWhisper | 無料(一部に上限) |
アプリストアで探し始める前に、手元の端末を確認しておくと無駄がありません。標準機能で十分なら、アプリを入れる必要も、アカウントを作る必要もありません。
長い録音を無料で文字にできるもの
無料で、長時間でも、回数を気にせず使えるものだけを抜き出すと、次のとおりです。
| もの | 長さ・回数の上限 | 条件・向かないところ |
|---|---|---|
| iPhoneのボイスメモ | 上限なし | iPhone 12以降。話者の分離はできない |
| Googleドキュメントの音声入力 | 上限なし | その場で話す用途のみ。録音済みのファイルは扱えない |
| Whisper(自分のパソコンで動かす場合) | 制限なし | 導入に技術的な手順が必要。話者の分離は標準では非対応 |
| Nottaの無料プラン(参考) | 月120分 | 上限あり。話者を分けられる |
録音済みの長い音声を、手軽に無料で文字にできるのはiPhoneのボイスメモです。Whisperは上限がない代わりに、パソコンでの準備が必要です。以下では端末別に、どこから不便になるかまで見ていきます。
文字起こしアプリを選ぶ前に確認する3点
どのアプリを選ぶかより先に、自分の条件を整理します。これで選択肢がほぼ決まります。
| 確認すること | なぜ大事か |
|---|---|
| 録音済みのファイルを扱うか | その場で話すだけなら、無料の選択肢が増えます |
| 誰の発言かを分ける必要があるか | 対応しているものが限られます |
| 1回の録音がどれくらい長いか | 無料の上限はここで決まります |
3つ目がいちばん効きます。無料の範囲は「月に何分」ではなく「1回に何分」で区切られていることが多いためです。
iPhoneの場合:標準のボイスメモで完結します
iPhone 12以降なら、アプリを入れる必要はありません。
| iPhone ボイスメモ | |
|---|---|
| 費用 | 無料 |
| 上限 | なし |
| 録音から文字起こしまで | 1つのアプリで完結 |
| 話者の分離 | できない |
| 要約 | できない |
上限がない点が大きな利点です。1時間の録音でも費用はかかりません。
操作は、録音をタップし、表示されるボタンから「文字起こしを表示」を選ぶだけです。手順はiPhoneのボイスメモを文字起こしする方法にまとめています。
弱点は話者の分離ができないことだけです。1対1の取材や自分のメモなら、これで十分です。
Androidの場合:Pixelかどうかで変わります
⚠️ ここで多くの人が誤解します。Googleレコーダーは「Androidアプリ」ではなく「Pixelの標準アプリ」です。Galaxy、Xperia、AQUOSでは使えません。
| Google レコーダー | |
|---|---|
| 対象 | Pixel 3以降のみ |
| 費用 | 無料 |
| 日本語 | 対応 |
| 話者ラベル | Pixel 6以降・英語のみ(日本語では区別されない) |
| 要約 | Pixel 8以降(5分〜1時間の録音) |
話者ラベルは英語のみの対応で、日本語の会議では誰の発言かは区別されません。この点はiPhoneのボイスメモと同じです(2026年9月28日時点の公式ヘルプ)。
Pixel以外のAndroidは、標準の録音アプリで録音し、ブラウザの文字起こしツールに渡す2段階で進めます。詳しくはAndroidで使える無料の文字起こしアプリにまとめました。
アプリを入れずに使う方法もあります
アプリのインストール自体を避けたい場合は、ブラウザだけで済ませる方法があります。
| 方法 | できること | 上限 |
|---|---|---|
| Googleドキュメント音声入力 | その場で話して文字にする | 上限なし・完全無料 |
| Nottaの無料プラン(ブラウザ) | 録音ファイルを文字にする | 月120分 |
Googleドキュメントの音声入力は完全無料で、上限もありません。録音済みのファイルは扱えない点だけ押さえておけば、ブラウザはChrome・Edge・Safariの最新版で使えます。会議のメモや下書きなら、これで十分です。
「アプリを入れたくない」「アカウントを増やしたくない」という方には、この2つが向いています。Nottaの無料プランは登録すればすぐ試せるので、自分の音声がどの程度きれいに取れるかは、無料の範囲で確認できます。
無料の文字起こしアプリを入れる前の注意
アプリストアには多数のアプリがあります。入れる前に、次の点を見ておきましょう。
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| 音声がどこに送られるか | 会議の内容を扱うなら大事な点です |
| 提供元が明示されているか | 責任の所在が分かるか |
| 無料の範囲がどこまでか | 「無料」と書かれていても、途中から課金になるものがあります |
| 標準機能で足りないか | 前述のとおり、十分なことが多いです |
とくに音声の送信先です。クラウド型のアプリは録音した音声を事業者のサーバーに送ります。社外秘の内容を扱う場合は、社内ルールの確認をおすすめします。
外部に出せないなら、自分のパソコンで動かすWhisperが確実です(iPhoneのボイスメモの文字起こしが端末の中で処理されるかは、Appleの公式ページに記載が見当たりません)。
標準機能で足りないのは、長い録音の話者分け
端末の標準機能で足りないのは、次の組み合わせだけです。
| やりたいこと | 無料でできるか |
|---|---|
| 長い録音を文字にする | できる(iPhoneのボイスメモ) |
| 誰の発言かを分ける | できる(Nottaの無料枠) |
| その場で話して文字にする | できる(Googleドキュメント) |
| 長い録音+話者の分離+手軽さ | 無料では難しい |
「30分の会議を、話者つきで、手軽に文字にしたい」 という条件だけが、無料では埋まりません。
標準アプリのまま乗り切るコツ
- 発言する前に名乗るルールにする(話者の自動分離が必要なくなります)
- 議題ごとに録音を分ける(1回あたりが短くなります)
- 雑談と待機時間を削ってから通す
この3つで間に合うなら、無料のまま使えます。アプリを入れたり課金したりする必要はありません。
毎週の長い録音なら有料プランを
会議が毎週あり、長い録音を話者つきで手軽に処理したいなら、工夫では追いつきません。この段階で有料プランを検討します。
Nottaの有料プランでは、月の合計が120分から1,800分に増えます。録音をそのまま投げられるようになる、という違いです。
⚠️ プレミアムプランの「月額1,185円」は、年間プランを40%割引で契約したときの月あたりの表示です。実際の請求は総額14,220円(税込)の12ヶ月分一括払いで、毎月1,185円ずつ引き落とされるわけではありません。月払いを選ぶこともできますが、その場合は別価格になります。年払いの前に、月払いで試すほうが安全です。
また、サービスによっては申し込みの経路に条件があります。スマートフォンからの申し込みが対象外になる場合があるため、契約はパソコンから行うほうが確実です。
よくある質問
完全無料の文字起こしアプリはありますか
端末の標準アプリがそれに当たります。iPhoneのボイスメモ、Pixelのレコーダーはどちらも無料で、上限や課金の心配がありません。まずここを試してみてください。
アプリとブラウザ、どちらがいいですか
手軽さならアプリ、アカウントを増やしたくないならブラウザです。標準アプリで十分なら、アプリのほうが手数が少なく済みます。
精度が高いアプリはどれですか
当サイトでは実測していないため、順位は付けません。一般論として、精度はアプリの差より録音環境の差のほうが大きく出ます。マイクを近づける、同時に話さない、固有名詞を先に共有する。この3つのほうが効果があります。
誰の発言かを分けられるアプリは
Pixel 6以降の標準レコーダー(英語のみ)と、Nottaの無料プラン(公式には1回3分までと記載)です。iPhoneの標準のボイスメモは対応していません。
無料で使えるツールをまとめて知りたい
文字起こしは無料でどこまでできる?に、無料で使えるツールの上限をまとめています。
標準アプリから乗り換えるなら
標準アプリでは不十分だった場合に備えて、用途別の選び方を1本にまとめています。4つの質問に答えると、自分に合うツールが分かる図を載せました。
→ AI文字起こしツールおすすめ比較【無料で十分な人・有料が必要な人】
まとめ
- アプリを探す前に、手元の端末の標準機能を確認する
- iPhone 12以降はボイスメモで完結(無料・上限なし・話者の分離は不可)
- Pixel 3以降はレコーダーで完結(話者の区別は英語のみ)
- Googleレコーダーは Pixel 専用で、Android全般では使えない
- アプリを入れたくないなら、Googleドキュメント音声入力(無料・上限なし)
- 無料で埋まらないのは、「長い録音+話者の分離+手軽さ」の組み合わせだけ
料金・機能は2026年9月28日に各公式サイトで確認した内容です。変更される場合があるため、契約前に公式サイトでご確認ください。