Google Meetの文字起こしは、無料のGoogleアカウントでは使えません。使えるプラン(Business Standard以上)、設定の手順と保存先、無料アカウントで文字起こしする方法をまとめました。
文字起こしは無料でどこまでできる?対面の会議を録音して文字にする方法
結論:対面の会議なら、iPhoneのボイスメモかNottaの無料枠で十分です
会議室で集まって話す会議を録音して文字にするなら、無料で十分な人が大半です。
- 話者を分けなくてよい(自分用のメモ・少人数) → iPhoneのボイスメモ(無料・上限なし)
- 誰の発言かを分けたい(議事録にする) → Nottaの無料プラン(無料・月120分まで)
- その場で話して文字にする(インタビューのメモなど) → Googleドキュメント音声入力(無料・上限なし)
オンライン会議は事情が違います。Zoom・Teams・Google Meetには会議ツール自体に文字起こし機能があり、まずはそちらを確認するのが近道です(後述)。 録音から自分で用意する必要がある対面の会議こそ、文字起こしツールが役に立つ場面です。
| 状況 | 無料での最適解 |
|---|---|
| 録音ファイルを文字にしたい(iPhone 12以降) | iPhoneのボイスメモ標準機能。制限なしで無料 |
| 録音ファイルを文字にしたい(それ以外) | Nottaの無料プラン(月120分まで) |
| 話しながらその場で文字にしたい | Googleドキュメントの音声入力。完全無料で制限なし |
| オンライン会議(Zoom・Google Meet)を文字にしたい | ⚠️ 標準機能は無料プランでは使えません(後述) |
そして最も注意していただきたい点があります。
「CLOVA Noteが無料で高精度」と紹介している記事は古い情報です。
CLOVA Note βは2025年7月31日にサービスを終了しました。後継の「LINE WORKS AiNote」にもフリープランがあります(月300分・1回60分まで。無料プランでは入力した内容がAIの学習に使われ、LINE WORKSの開設が必要)。ネット上にはまだ古い紹介記事が大量に残っているため、最初にお伝えしておきます。
無料の文字起こしツールは3種類に分かれる
「文字起こし 無料」で探すと大量のツールが出てきますが、仕組みで分けると3つしかありません。ここを混同すると「思っていたのと違う」ことになります。
① 端末に標準で入っているもの
iPhoneのボイスメモやメモアプリのように、端末に最初から入っているタイプです。追加費用がかからず、月間の上限もありません。
② クラウドサービスの無料プラン
Nottaのように、音声をサーバーに送って処理するタイプです。精度や機能は高いものの、無料枠に時間の上限があります。
③ 自分で用意するもの
OpenAIのWhisperのように、自分のパソコンで動かすタイプです。費用はかかりませんが、導入に技術的な手順が必要です。
無料でできる範囲の比較
各サービスの公式サイトに記載されている内容を整理しました(2026年9月9日時点)。
| 項目 | iPhone ボイスメモ | Notta 無料プラン | Googleドキュメント音声入力 | Whisper(自前) |
|---|---|---|---|---|
| 料金 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料(自前運用時) |
| 録音ファイルの文字起こし | できる | できる | できない | できる |
| 話しながらの入力 | - | - | できる | - |
| 月間の上限 | なし | 120分/月 | なし | なし |
| 1回あたりの上限 | なし | 公式には3分と記載 | なし | なし |
| 話者の分離 | できない | できる | できない | 標準では非対応 |
| AI要約 | なし | 10回/月 | なし | なし |
| 対応言語 | 10言語 | 58言語 | 多言語 | 多言語 |
| 必要なもの | iPhone 12以降 | アカウント登録 | ブラウザ(Chrome・Edge・Safariの最新版) | 技術的な導入手順 |
Nottaの無料プランは、公式には1回3分までと記載があります。
⚠️ 料金ページには「1回につき3分まで」という記載もありますが、当サイトが検証した際は、3分17秒の音声が最後まで変換されました。今後も同様な結果となる保証はありません。 無料で試せるので、ご自身のファイルで確認してください(検証の詳細)。
選ぶときの判断軸は3つだけ
判断軸1:録音ファイルがあるか、これから話すか
ここが最初の分かれ道です。Googleドキュメントの音声入力は、録音済みのファイルを扱えません。 話しながらリアルタイムで文字にする機能だからです。「会議を録音したデータを文字にしたい」という目的には使えません。
判断軸2:月にどれくらいの分量を扱うか
Nottaの無料プランは月120分です。週1回30分の会議なら月120分で、ちょうど上限に届きます。 これを超えるなら有料プランか別の方法が必要です。
判断軸3:誰が話したかを分ける必要があるか
議事録として使うなら、発言者が分かれていないと使いにくいものです。無料の範囲で話者を分けられるのは、Nottaの無料プランとLINE WORKS AiNoteのフリープランなどです(AiNoteは無料プランでは入力した内容が学習に使われます)。iPhoneのボイスメモは話者を分けません。なお、Nottaの無料プランはクレジットカードの登録が不要です(料金ページに明記。2026年9月17日時点)。
各サービスの無料枠の詳細
iPhone ボイスメモ(iPhone 12以降)
録音ファイルを無料・無制限で文字にできるという点で、条件が合えば最も有利な選択肢です。
- 使い方:録音をタップし、表示されるボタンから「文字起こしを表示」を選ぶ(録音中は、波形の上部から上にスワイプするとその場で表示できます)
- 文字起こしの語句を選ぶと、音声のその位置に再生位置が移ります
- 日本語に対応しています
⚠️ Apple公式にはすべての国や地域で利用できるわけではない旨の記載があります。また話者の分離とAI要約はありません。
Notta 無料プラン
- 月120分まで
- ファイルの取り込みは月50個まで
- AI要約は月10回まで
- 話者の識別は無料プランでも使えます
- 58言語に対応
有料のプレミアムプランは月1,800分・1回5時間まで拡大します(年間プランで総額14,220円・税込の一括払い。月あたり1,185円の表示)。
Googleドキュメント 音声入力
完全無料で上限もありませんが、録音ファイルは扱えません。ブラウザはChrome・Edge・Safariの最新版で使えます。インタビュー中にその場で文字にする、といった用途に向きます。
Whisper(OpenAI)
オープンソースの音声認識モデルです。自分のパソコンで動かせば費用はかからず、分量の制限もありません。ただし導入には技術的な手順が必要で、話者の分離は標準では対応していません。OpenAIのAPI経由で使う場合は従量課金になります。
オンライン会議なら、会議ツールの標準機能を先に確認する
オンライン会議は、会議ツール自体に文字起こし機能があるのが対面の会議との大きな違いです。ただし、無料プランで使えるとは限りません。
- Teams:組織で契約しているなら、追加費用なしで使える(手順)
- Zoom・Google Meet:無料プランでは使えない(下の表)
| サービス | 無料プランでの利用 | 必要なプラン |
|---|---|---|
| Zoom 音声文字起こし | 使えない | Pro / Business / Education / Enterprise |
| Google Meet 文字起こし | 使えない | Business Standard 以上 |
Zoomはさらにクラウド録画を有効にしておく必要があります。Google Meetの文字起こしは主催者のGoogleドライブに保存されます。
つまり無料アカウントのZoom・Google Meetでは、会議ツールの標準機能は選択肢に入りません。 その場合は、対面の会議と同じく録画してから文字起こしツールに通す流れになります。詳しくはZoom・Google Meetの記事にまとめています。
対面の会議は、録音のしかたで結果が決まる
対面の会議では、録音そのものを自分で用意することになります。スマートフォンを置く位置や、声が重なったときの扱いで、文字起こしの結果は大きく変わります。無料でできる対処を大人数の会議の録音のコツにまとめました。
目安は月2時間と、話者分けが必要かどうか
無料で十分な人は、無料のままで構いません。
無料のままで済む人の条件
- iPhone 12以降を持っていて、話者を分ける必要がない
- 月の文字起こしが2時間以内
- 自分用のメモとして残すだけで、清書までは求めない
有料への切り替えを考える条件
- 月120分を超えて使う(Nottaの無料枠の上限)
- 話者を分けた議事録が必要
- 要約まで自動でやりたい(無料は月10回まで)
判断の目安は「手作業で直す時間 × 時給が月額を超えるか」です。1回の議事録整理に30分かかっているなら、月4回で2時間。ここが有料に切り替える目安です。
よくある質問
無料でどれくらいの精度が出ますか
精度は録音環境に大きく左右されます。マイクからの距離、複数人が同時に話しているか、専門用語の多さで結果が変わります。この記事は公式に公開されている仕様を整理したもので、精度の実測比較は別途検証して追記します。
CLOVA Noteはもう使えないのですか
βサービスは2025年7月31日に終了しました。後継はLINE WORKS AiNoteで、フリープランがあります(月300分・1回60分まで。無料プランでは入力した内容がAIの学習に使われ、LINE WORKSの開設が必要)。詳しくはCLOVA Note終了後に無料で文字起こしを続ける方法にまとめています。
無料ツールで社外の会議を文字起こししても問題ありませんか
録音そのものの可否は、社内規定や相手方への告知の有無によります。適法性の判断については専門家にご確認ください。またクラウド型のサービスは音声を外部サーバーに送るため、機密性の高い会議では社内ルールの確認をおすすめします。
用途に合うツールを1つに絞るなら
iPhoneのボイスメモとNottaのどちらにするか、ほかのツールも見て決めたい方向けに、用途別の選び方を1本にまとめています。4つの質問に答えると、自分に合うツールが分かる図を載せました。
→ AI文字起こしツールおすすめ比較【無料で十分な人・有料が必要な人】
まとめ
対面の会議の文字起こしは、話者を分ける必要があるかどうかで選択肢が決まります。
- 話者を分けなくてよいなら、iPhone 12以降のボイスメモの標準機能が無料・無制限で最も有利
- 対面の会議で話者を分けたいならNottaの無料プラン(月120分まで)
- 話しながら入力するならGoogleドキュメント(録音ファイルは不可)
- オンライン会議は、まず会議ツールの標準機能を確認する(Zoom・Google Meetは無料プランでは使えない)
- CLOVA Noteは2025年7月31日に終了済み
料金・機能は2026年9月28日に各公式サイトで確認した内容です。変更される場合があるため、契約前には必ず公式サイトでご確認ください。