会議ノートAI文字起こし・議事録ツールの実践ガイド

文字起こしは無料でどこまでできる?無料ツールを実際に使って比較

公開日:2026年9月8日 最終更新:2026年9月8日 料金の確認日:2026年9月8日

結論:無料でどこまでできるかは「録音ファイルがあるか」で決まる

先に結論をお伝えします。無料で文字起こしをしたいとき、選択肢は手元に録音ファイルがあるかどうかで変わります。

状況無料での最適解
録音ファイルを文字にしたい(iPhone 12以降)iPhoneのボイスメモ標準機能。制限なしで無料
録音ファイルを文字にしたい(それ以外)Nottaの無料プラン。ただし1回3分・月120分まで
話しながらその場で文字にしたいGoogleドキュメントの音声入力。完全無料で制限なし
Zoom・Google Meetの会議を文字にしたい⚠️ 標準機能は無料プランでは使えません(後述)

そして最も注意していただきたい点があります。

「CLOVA Noteが無料で高精度」と紹介している記事は古い情報です。

CLOVA Note βは2025年7月31日にサービスを終了しました。後継の「LINE WORKS AiNote」は法人向けの価格帯(月19,800円〜)になっており、無料の選択肢ではなくなっています。ネット上にはまだ古い紹介記事が大量に残っているため、最初にお伝えしておきます。

無料の文字起こしツールは3種類に分かれる

「文字起こし 無料」で探すと大量のツールが出てきますが、仕組みで分けると3つしかありません。ここを混同すると「思っていたのと違う」ことになります。

① 端末に標準で入っているもの

iPhoneのボイスメモやメモアプリのように、端末の中で処理されるタイプです。追加費用も通信量もかからず、月間の上限もありません。

② クラウドサービスの無料プラン

Nottaのように、音声をサーバーに送って処理するタイプです。精度や機能は高いものの、無料枠に時間の上限があります。

③ 自分で用意するもの

OpenAIのWhisperのように、自分のパソコンで動かすタイプです。費用はかかりませんが、導入に技術的な手順が必要です。

無料でできる範囲の比較

各サービスの公式サイトに記載されている内容を整理しました(2026年9月9日時点)。

項目iPhone ボイスメモNotta 無料プランGoogleドキュメント音声入力Whisper(自前)
料金無料無料無料無料(自前運用時)
録音ファイルの文字起こしできるできるできないできる
話しながらの入力できる
月間の上限なし120分/月なしなし
1回あたりの上限なし3分なしなし
話者の分離できないできるできない標準では非対応
AI要約なし10回/月なしなし
対応言語10言語58言語多言語多言語
必要なものiPhone 12以降アカウント登録Chrome技術的な導入手順

Nottaの無料プランは1回3分までという制限が要注意です。30分の会議をそのまま投げることはできません。

選ぶときの判断軸は3つだけ

判断軸1:録音ファイルがあるか、これから話すか

ここが最初の分かれ道です。Googleドキュメントの音声入力は、録音済みのファイルを扱えません。 話しながらリアルタイムで文字にする機能だからです。「会議を録音したデータを文字にしたい」という目的には使えません。

判断軸2:月にどれくらいの分量を扱うか

Nottaの無料プランは月120分です。週1回30分の会議なら月120分で、ちょうど上限に届きます。 これを超えるなら有料プランか別の方法が必要です。

判断軸3:誰が話したかを分ける必要があるか

議事録として使うなら、発言者が分かれていないと使いにくいものです。無料の範囲で話者を分けられるのはNottaだけです(無料プランでも話者識別に対応しています)。iPhoneのボイスメモは話者を分けません。

各サービスの無料枠の詳細

iPhone ボイスメモ(iPhone 12以降)

録音ファイルを無料・無制限で文字にできるという点で、条件が合えば最も有利な選択肢です。

⚠️ Apple公式にはすべての国や地域で利用できるわけではない旨の記載があります。また話者の分離とAI要約はありません。

Notta 無料プラン

有料のプレミアムプランは月1,800分・1回5時間まで拡大します(月額1,185円/年間プラン・40%割引適用時の月あたり価格)。

Googleドキュメント 音声入力

完全無料で上限もありませんが、録音ファイルは扱えません。Chromeが必要です。インタビュー中にその場で文字にする、といった用途に向きます。

Whisper(OpenAI)

オープンソースの音声認識モデルです。自分のパソコンで動かせば費用はかからず、分量の制限もありません。ただし導入には技術的な手順が必要で、話者の分離は標準では対応していません。OpenAIのAPI経由で使う場合は従量課金になります。

Zoom・Google Meetの標準機能は無料では使えない

「会議ツールに文字起こし機能があるなら、それを使えばいいのでは」と思われるかもしれません。ここは重要なので明記します。

サービス無料プランでの利用必要なプラン
Zoom 音声文字起こし使えないPro / Business / Education / Enterprise
Google Meet 文字起こし使えないBusiness Standard 以上

Zoomはさらにクラウド録画を有効にしておく必要があります。Google Meetの文字起こしは主催者のGoogleドライブに保存されます。

つまり無料アカウントで会議を文字起こししたい場合、会議ツールの標準機能は選択肢に入りません。 録音してから別のツールに通す形になります。

無料で足りる人と、足りない人

正直に書きます。無料で足りる人は無料のままで十分です。

無料で足りる

有料を検討したほうがよい

判断の目安は「手作業で直す時間 × 時給が月額を超えるか」です。1回の議事録整理に30分かかっているなら、月4回で2時間。ここが分岐点になります。

よくある質問

無料でどれくらいの精度が出ますか

精度は録音環境に大きく左右されます。マイクからの距離、複数人が同時に話しているか、専門用語の多さで結果が変わります。本記事では公式に公開されている仕様を整理しており、精度の実測比較は別途検証して追記します。

CLOVA Noteはもう使えないのですか

βサービスは2025年7月31日に終了しました。後継はLINE WORKS AiNoteですが、料金は月19,800円(年額契約・チームプラン)からで、無料の選択肢ではありません。

無料ツールで社外の会議を文字起こししても問題ありませんか

録音そのものの可否は、社内規定や相手方への告知の有無によります。適法性の判断については専門家にご確認ください。またクラウド型のサービスは音声を外部サーバーに送るため、機密性の高い会議では社内ルールの確認をおすすめします。

まとめ

無料での文字起こしは、録音ファイルがあるかどうかで選択肢が決まります。

料金・機能は2026年9月9日に各公式サイトで確認した内容です。変更される場合があるため、契約前には必ず公式サイトでご確認ください。