会議ノートAI文字起こし・議事録ツールの実践ガイド

Zoomの文字起こしを自動化する手順【標準機能と外部ツールの違い】

公開日:2026年9月8日 最終更新:2026年9月28日 料金の確認日:2026年9月28日 ※本ページはアフィリエイト広告を含みます。

結論:Zoomの文字起こし機能は、無料プランでは使えません

最初に結論をお伝えします。Zoom(ズーム)の音声文字起こし機能は無料プランでは利用できません。

項目内容
無料プランでの利用できない
必要なプランPro / Business / Education / Enterprise
その他の条件クラウド録画が有効であること
対応言語19言語(日本語を含む)
出力形式VTT形式。編集・検索・字幕表示に対応

「Zoomに文字起こし機能があるらしいから使ってみよう」と考えて設定を探し、見つからずに悩む方が多い部分です。プランの条件を先に確認してください。

無料プランをお使いの場合の代替手段も後半で説明します。

有料プランで使う場合の条件

Zoomの音声文字起こしを使うには、次の3つがすべて必要です。

  1. Pro / Business / Education / Enterprise のいずれかのプラン
  2. クラウド録画が有効になっていること
  3. 音声文字起こしが有効になっていること

条件2が見落とされやすい部分です。Zoomの文字起こしはクラウド録画とセットの機能なので、ローカル(自分のパソコン)に保存する録画では文字起こしが生成されません。

有効にする手順は、Zoomの公式ヘルプに次のように書かれています(英語版の画面の表記)。

  1. ウェブポータルにサインインし、[Settings]→[Recording]を開く
  2. [Cloud recording]が有効になっていることを確認する
  3. [Advanced cloud recording settings]の[Create audio transcript]にチェックを入れて保存する

⚠️ 注意:項目がグレーで押せない場合は、アカウントやグループの単位で固定されています。前提条件を満たしているのに表示されない場合はZoomサポートに連絡するよう、公式に案内されています。組織のアカウントでは管理者側で機能が制限されている場合があるため、表示されないときは社内のZoom管理者に確認するのが早いです。

出力される文字起こしの形式

生成される文字起こしはVTT形式で保存されます。この形式には次の利点があります。

  • 編集できる:誤変換をあとから直せます
  • 検索できる:「あの話はどこだったか」を探せます
  • 字幕として表示できる:録画を見返すときに字幕を出せます

議事録として使うなら、この編集機能が実用上いちばん役に立ちます。文字起こしは完璧にはならないので、直せる前提で運用するのが現実的です。

無料プランでZoomの会議を文字起こしする方法

ここが本題です。無料プランでも、会議を録音して別のツールに通せば文字起こしはできます。

方法1:録画してから文字起こしツールに通す

Zoomの無料プランでもローカル録画は可能です。録画ファイル(またはそこから取り出した音声)を文字起こしツールに取り込みます。

ツール無料でできる範囲
iPhoneに転送してボイスメモiPhone 12以降なら無料・無制限(話者分離なし)
Notta 無料プラン月120分まで(話者識別あり)
Whisper(自前運用)制限なし・無料。ただし技術的な導入が必要

⚠️ Nottaの無料プランは月120分までです。それを超えて使うなら有料プランが選択肢になります。

方法2:会議に自動参加する外部ツールを使う

Zoom・Microsoft Teams・Google Meet・Webexと連携し、会議の音声を取り込んで文字起こしするツールもあります。Nottaはこれらの会議ツールとの連携に対応しています。

こちらは録画→取り込みの手間がなくなるのが利点ですが、無料枠の時間制限は同じように効きます。

Zoomの無料プランで埋まらない部分

無料プランのままで足りるかどうかは、1点で決まります。

やりたいこと無料でできるか
会議を録画して残すできる(ローカル録画)
録画の音声を文字にするできる(iPhoneのボイスメモなら上限なし)
誰の発言かを分ける月120分の範囲ならできる(Nottaの無料枠)
長い会議+話者の自動分離+手間なし無料では難しい

つまり 「毎週の長い会議を、手間をかけずに、話者つきで記録したい」 という条件だけが、無料では埋まりません。

録画と名乗りのルールで無料のまま回す工夫

  • 発言する前に名乗るルールにする(話者の自動分離が要らなくなります)
  • 議題ごとに録画を分ける(1回あたりが短くなります)
  • 待機時間と雑談を削ってから通す
  • 管理者に有効化を依頼する(後述。設定変更に費用はかかりません)

これらで足りるなら、有料プランは要りません。とくに最後の項目は、会社がすでにPro以上を契約している場合に効きます。まず確認してください。

どの方法を選ぶべきか

判断の目安を示します。

  • Zoomの有料プランを既に契約している → 標準機能を使うのが最も手間がかからない
  • 月120分の範囲で使う → Nottaの無料プランで足りる
  • 無料プランで、iPhone 12以降を持っている → 録画をiPhoneに移して標準機能が無料・無制限で有利
  • 無料プランで、長い会議を毎週扱う → 有料の文字起こしツールを検討したほうが手戻りが少ない

よくある質問

Zoomの設定に「音声文字起こし」が見つかりません

プランの条件(Pro以上)とクラウド録画の有効化を確認してください。組織アカウントでは管理者が機能を制限している場合があります。公式にも「前提条件を満たしているのに表示されない場合はサポートへ」と案内があります。

文字起こしの精度はどれくらいですか

録音環境に大きく左右されます。マイクからの距離、複数人が同時に話しているか、専門用語の多さで結果が変わります。公式仕様の整理に留め、精度の実測は別途検証して追記します。

参加者に文字起こしを知らせる必要はありますか

録音・文字起こしの告知は、社内規定や相手方との関係によります。適法性の判断については専門家にご確認ください。実務上は、会議冒頭で伝えておくのが無難です。

管理者に有効化を依頼するときの伝え方

組織のZoomアカウントでは、機能が管理者側で制限されていることがあります。設定画面に項目が出てこない場合、依頼が必要です。

伝えるべき内容は3点です。

  1. 有効化してほしい機能名:クラウド録画、および音声文字起こし
  2. 必要な理由:議事録作成の工数削減
  3. 確認してほしい点:現在のプランがPro以上か

「文字起こしを使いたい」だけでは、クラウド録画の有効化が漏れて設定しても動かないことがあります。セットで必要であることを明記してください。

会議前にやっておくと精度が上がること

文字起こしの精度は、ツールの性能よりも音の条件で大きく変わります。Zoomの場合は次が効きます。

やること理由
各自がイヤホンマイクを使うパソコン内蔵マイクは周囲の音を拾いやすい
発言時以外はミュートにする生活音・タイピング音が混ざると認識率が落ちる
同時に話さない運用にする声が重なった部分は正確に取れない
固有名詞を最初に共有する社名・人名・製品名は誤変換の最大の原因
画面共有の音声を整理する動画の音と発言が重なると混ざる

特に効果が大きいのはイヤホンマイクの利用です。全員が内蔵マイクの会議と、全員がイヤホンマイクの会議では、あとの修正作業量がはっきり変わります。

録画から文字起こしツールに渡すときの注意

無料プランで「録画 → 文字起こしツール」の流れを取る場合、次の点を先に確認してください。

  • 受け付けるファイル形式:ツールによって、動画ファイルをそのまま扱えるものと、音声ファイルへの変換が必要なものがあります。各ツールの仕様をご確認ください
  • 1回あたりの上限:公式には1回3分までと記載があります(⚠️ 当サイトの検証では超えて変換されました)
  • 音声を外部に送ることになる点:クラウド型のサービスは音声をサーバーに送ります。機密性の高い会議では社内ルールの確認をおすすめします

3点目は見落とされやすい部分です。社外秘の内容を含む会議では、自分のパソコンで動かす方法(Whisper)のほうが適している場合があります。

長い会議が毎週あるなら有料プラン

ここまでの工夫でも足りない、つまり毎週、長い会議を、話者つきで、手間をかけずに記録したいという段階なら、有料プランが現実的です。月にどれだけ清書に時間を使っているかを数えてください。月に3時間使っているなら、時給換算で有料のほうが安くなる場合があります。

Zoom以外の会議にも使うツール

Zoomに限らず、オンライン会議全般で使うツールを1つに絞りたい人向けに、用途別の選び方を1本にまとめています。4つの質問に答えると、自分に合うツールが分かる図を載せました。

→ AI文字起こしツールおすすめ比較【無料で十分な人・有料が必要な人】

まとめ

  • Zoomの音声文字起こしは無料プランでは使えない(Pro以上が必要)
  • 有料プランでもクラウド録画の有効化が必須
  • 19言語対応、VTT形式で編集・検索・字幕表示ができる
  • 表示されないときは、まず管理者設定を確認する
  • 無料プランなら「録画 → 文字起こしツールに通す」が現実解

料金・機能は2026年9月28日に各公式サイトで確認した内容です。